斜面林吟行句2004


 「斜面林吟行句」の活動も2004年、保存会から協議会に引き継がれ、4月10日、イチリンソウの自生地に、俳句の短冊が掲げられ、特設板に作品が掲示された。

イチリンソウの俳句

現代俳句協会会員    加藤良枝選


安行に華やぎを呼ぶ一輪草 梅代
生れし地ややさしくなれる一輪草 淳子
人々の慈愛を背に守られて一輪草は可憐に遊ぶ 良枝
林透く陽射し白美し一輪草 秀雄
良き人に美しき一輪届けたし 公代

時空こえ一輪草よ咲き誇れ 利枝
いとしくて三度の逢瀬一輪草 美枝子
一輪草友の誘いに万歩計 富久子
一輪草森は古代の静けさや 恵美子
一輪草古道の奥は楽園に 和香子

一輪草植木の里に装い人 ひさえ
頭を上げて進みし一輪草 たもつ
遠き目でうれい満つ我一輪草 利枝
たおやかに生き続くなり一輪草 恵美子
翔ぶ空を残して咲けり一輪草 友三

一輪草カメラアングル決めあぐね 公代
群れ咲きてなお淋しかり一輪草 友三
安行に三年の生活一輪草 富久子
一輪草今の輝き時止まれ ひさこ
とりどりのカメラ集めし一輪草 美枝子

一輪の淋しさ秘めて一花草 秀雄
一人立ち強く生きよと一輪草 たもつ
恋風にまかせほころぶ一輪草 淳子
天道虫のぞく葉裏に海がある 良枝
時忘れ落花の園に迷い込み 和香子


>> 吟行句2003

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