掃除のおばちゃん、どこに



写真は、元ダイエー新潟店前の光景  祭りの宴のあと、飲食店街の早朝、そんな形容が似合うような元ダイエー新潟店の早朝の光景に出くわした。師走の7日朝のことである。木枯らしに吹き飛ばされたイチョウやケヤキの枯れ葉が店の吹き溜まりにたまっていた。

 かつては、休日でも毎朝、出勤時間には掃き清められていたのに・・・。氷雨に濡れれば、ことのほか哀れだ。店わきのタクシー乗り場で客待ちするタクシーの運転手さんは何思う、である。

 経営再建中の大手スーパー「ダイエー」の新潟店が閉店したのは、11月30日。この夏閉鎖された長岡店と合わせ、これで「ダイエー」は新潟県内から姿を消した。

 新潟店がオープンしたのは1973年11月。信濃川右岸の商業・若者の街「万代シティ」の中核施設として、この間、地域発展のけん引役を果たしてきた。バブル崩壊前後の91年に、売上高は191億円に達した。しかし、ダイエー本体の、その後の景気低迷による経営悪化や、ライバル店の進出などで、新潟店の経営は悪化し、2004年には約4分の1の57億円まで落ち込んでいた。

 今後は、東京・三井不動産が、ビルの管理と運営を行い、新しい商業施設として来秋の開業を目指すという。

 新潟店のダイエー社員は他店や関連会社へ配転されたが、パートやアルバイト従業員のほとんどは職を失った。ハローワークを通じて再就職が決まったのは数人だけという。

 いつも顔を合わせれば朝のあいさつをしていた、下請けの清掃会社のユニフォームを着たおばちゃんたちは、どこに行ってしまったのだろうか。ことのほか、寒さが身にしみる年の瀬である。

(2005.12.7記)


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