迷惑はかけられない細菌性疾患、肝臓に膿がたまる「細菌性肝膿瘍(かんのうよう)」という稀有な疾患で入院治療を受けて3か月が経過した4月4日、お世話になった新潟市民病院の内科外来で、医師から朗報をいただいた。完治宣言だ。 医師の目の前に、前日のCT検査の画像が映し出されていた。肝臓の断層写真を指差しながら、入院時に撮影した画像と見比べる。入院時の画像には、鉛筆の太線消しゴムで消したように、肝臓内部の一部が薄く影ができていた。それが、今の画像には影がなったくない。加えて、この日の血液検査の数値が、入院時のそれと比べて、全快したことを如実に示していた。 炎症の度合いを示すCRP(C反応性蛋白、正常は0〜0.31)値が17.74⇒0.05。 同じく、WBC(白血球数、同4.0〜8.9)値が20.0⇒5.6。 ダメージを受けた肝臓の状態を示す値も画期的に改善されていた。 GOT値(正常11〜31)が164⇒13に、 GTP値(同7〜42)も128⇒14に。 解毒機能を示すγ−GTP値(同11〜75)は289⇒37へ。 胆管の損傷状態をALP値(同133〜312)も802⇒182へ。 すべて、基準範囲(正常値)に落ち着いていた。いずれも単位略。 この3か月、「肝臓を疲れさせてはいけない」とそれまでの生活ぶりを反省しながら、規則正しい生活を心がけ、飲酒も控えた。周囲の人たちも理解してくれた。赤ちょうちんに誘惑される勤務帰り、職場の同僚に諭されて真っ直ぐに帰宅したこともある。その結果がくっきりと形となって出た。皆さんのおかげである。 「おそらく(この病とは)今日が最後だ」。そう、予見しながら病院に向かう。JR新潟駅から真っ直ぐに病院に続く、一方通行の細小路。朝の陽光が差し込み、暖かな日和だ。この道は、3か月前の厳冬に、埼玉に住む妻が駆けつけ、氷雨やみぞれの中、看病のために毎日、行き来した道でもある。多くの知り合いが、雪に覆われた病院駐車場に車を乗り入れ、見舞いに来てくれた。 「二度と皆に迷惑はかけられない」。朗報を得て改めて心に誓った。 (2008.4.5記) Back | Front | Next Copyright The Hatogaya Com |